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メシアの処方箋

――ヒマラヤの氷河湖が決壊し、偶然発見された5000年前の方舟。
舟の中から見つかった木簡には不思議な蓮華模様が記されていた。
蓮華模様の正体は…ゲノム地図!?
遺伝子工学で現代にメシアを作り出す壮大な計画が始まる。


今回も例によって
「平凡な主人公と科学者たちがなんかトンでもないことをしようとする→途中まで成功→失敗→まあいいか」
というパターン。
でも他の作品に比べて、途中の説明がいかにも胡散臭い。遺伝子情報からいきなり3Dシミュレーションしてしまうところとか…。もう少しSF的リアリティが欲しいところ。

しかし、そんな科学ネタは適当に納得して登場人物のドラマを追いかけるのが機本SFの楽しみ方。
TEBが死んだ後、なんとなくみんな幸せになっていて読後感が気持ち良い。
ニンジンの組織培養しかやったことのない元生物部員でも楽しめた人工生命SF。

ラボの描写といい周囲の人間たちのドラマといい、畑正憲の『REX 恐竜物語』(角川文庫)を思い出す。
小学生のときに合奏部の1年上のお姉さんに貸してもらって読んだ思い出の作品。
どちらかというと恐竜物語のほうが完成度が高いと思う。でもどちらも面白い。
(でもREXは映画版と漫画版、あれは良くない。)

恐竜物語―奇蹟のラフティ〈上〉 (角川文庫)恐竜物語―奇蹟のラフティ〈上〉 (角川文庫)
畑 正憲

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